医院ブログ

セルフケアついて

ブラッシング指導

歯磨きはセルフケアの基本です。歯周病やむし歯の予防に欠かせません。どちらも細菌による感染症であり、その原因であるバイオフィルムを取り除くことが大切だからです。

ただし、ブラッシングで除去できるバイオフィルムはおよそ半分程度といわれています。100%除去するのは難しいですが、継続してブラッシング指導やクリーニングを行うことで歯ぐきの状態は改善します。小さな積み重ねが確実に効果をもたらすのです。

ブラッシングのゴールは一人ひとり異なります。年齢や全身の健康状態によっても必要なケアは変わります。さらに、実際に患者さんが指導通りに磨いてくれるかどうかも大きな課題です。そのため、スキル指導だけでなく「やってみよう」という気持ちを引き出すことも大切です。歯科衛生士からの励ましや信頼関係が、行動変容につながることも少なくありません。

 

歯ブラシについて

歯ブラシはプラーク除去に欠かせませんが、使い方を誤ると歯ぐき下がりの原因にもなります。特に硬い歯ブラシや長時間の磨きすぎは要注意です。1日3回以上、1回3分以上のブラッシングは歯ぐきに負担をかけることがあります。

「磨き残し」も「磨きすぎ」も問題になります。バランスのとれたブラッシングが大切です。

 

歯磨剤について

歯磨剤にはプラークや着色を落とすための研磨剤が含まれています。しかし、場合によっては歯間部のプラーク除去を妨げてしまうこともあります。とはいえ、フッ素を供給するという大切な役割があり、むし歯予防の面で非常に重要です。

 

トゥースぺイスト・テクニック(TPT)

歯磨剤を効果的に使う方法として「トゥースペースト・テクニック(TPT)」があります。フッ素濃度1000~1500ppmFの歯磨剤を、歯ブラシの半分ほどの量つけて使用します。

磨いた後は水を大量に使ってすすがず、おちょこ1杯程度の少量で1回だけゆすぐのがポイントです。これにより口の中にフッ素が長くとどまり、むし歯予防効果が高まります。特に就寝前の実践が効果的です。

TPTは特別な器具や費用も必要なく、すぐに始められるセルフケア方法です。

 


👉 まとめると、セルフケアは「正しいブラッシング」「適切な歯ブラシの選び方」「フッ素入り歯磨剤の効果的な使い方」が大切です。毎日の積み重ねが、将来の歯の健康を守ります。


 

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